ニュース一覧 ブログ

更新日:2026.01.16

子どもの「興味の移り変わり」、親はどう受け止めればいい?

「ずっと好きだったのに、ある日ぱったり飽きたみたい」

「前は毎日夢中だったのに、今は見向きもしない」

子どもの興味が移る瞬間は、親にとって少し寂しく、時にモヤモヤするものです。お金も時間もかけて応援してきた分、「あの熱量は何だったんだろう」と感じるのも自然なことだと思います。

でも、結論から言えば、興味が移ること自体は悪いことではありません。 そこには、子どもが世界を広げていく“健全な動き”が含まれていることが多いからです。

1. 「別のものに飛んだ」ようで、実は“似た構造”へ移っていることがある

たとえば、恐竜にハマっていた子が、次にポケモンへ移る。親から見るとジャンルが変わったように見えますが、子どもにとっては「種類がたくさんある」「特徴がある」「集めて比べるのが楽しい」という“同じ遊び方”が続いている場合があります。

つまり、興味の対象が変わっても、夢中になり方の型(楽しみ方の骨格) が引き継がれていることがある。ここに気づくと、「終わった」ではなく「形を変えた」と受け止めやすくなります。

2. 知識は薄れても、「探究の姿勢や基本動作」は残る

確かに、細かな知識は時間とともに薄れていきます。でも、子どもが何かに夢中になっていた時間の中で育っているのは、知識だけではありません。

  • 「なぜ?」と疑問を持つ
  • 徹底的に何かを集める
  • 気になって自分で調べる
  • 分類したり、比べたりする
  • だれかに話したり、見せたりする
  • いろいろ試行錯誤してみる

こうした 探究の姿勢や基本動作 は、対象が変わってもその子の中に残っています。興味が移っても、「身についたものがゼロ」になることはほとんどありません。むしろ、さまざまな対象に対してこうした動作を何度も発動させることで、探究の姿勢そのものが強まっていく ことのほうが多いでしょう。

3. 「何がどう残るか」は、親にも予想できない。戻ってくることもある。

子育ての厄介で面白いところは、体験や興味が“どこでどうつながるか”が事前には読めないことです。

子どもの頃にハマったことが、数年後に別の形で戻ってきたり、まったく違う領域で生きたりすることもあります。親が「将来の役に立つか」を今ここで判定しすぎると、面白い芽を摘んでしまうこともあります。

そういう観点に立つと、ハマったもの自体や、そこでの記録は、何らかの形で残しておくとよいと思います。大量に物がある場合、全部を残す必要はありませんが、もし可能なら 「本人が特に好きだった象徴的なもの」「記憶に残る1〜2点」 だけでも取っておくと、あとから“再点火”のきっかけになることがあります。

また、写真などを含めてデジタル形式で蓄積しておけば、スペースも取らず、現実的です。

4. 親ができることは「先回り」ではなく、「フォローアップ」

興味が見えると、親はつい先回りしたくなります。「じゃあ次はこれ」「将来はこの方面?」と道筋を立てたくなる。でも、子どもの興味は、親の計画どおりには動きません。

大切なのは、今ハマっていること、今の様子にしっかり目を向けて、一つひとつフォローアップしていくこと です。先回りして調べておく、くらいなら問題ありません。けれど、そこでぐっとこらえて、子どもが関心を持ちそうなタイミングまで待つことも大事です。

子どもが次に何へ向かうかは、子ども自身が決めていく。その余白を残しつつ、応援できると心強いですね。

こちらの記事もおすすめです!

体験はしてるのに、学びにつながらない?「体験」を“探究”に変える3つのコツ

\ラジオでも詳しく解説中!/

本記事のテーマについて、ポッドキャスト番組「まなびと探究ラジオ」で代表の岩田がさらに詳しく語っています。

お子さんの「探究心」を育むヒントを、ぜひ音声でもお楽しみください。

🎧 ご視聴はこちらから