子どもの「興味の移り変わり」、親はどう受け止めればいい?

「ずっと好きだったのに、ある日ぱったり飽きたみたい」
「前は毎日夢中だったのに、今は見向きもしない」
子どもの興味が移る瞬間は、親にとって少し寂しく、時にモヤモヤするものです。お金も時間もかけて応援してきた分、「あの熱量は何だったんだろう」と感じるのも自然なことだと思います。
でも、結論から言えば、興味が移ること自体は悪いことではありません。 そこには、子どもが世界を広げていく“健全な動き”が含まれていることが多いからです。
1. 「別のものに飛んだ」ようで、実は“似た構造”へ移っていることがある
たとえば、恐竜にハマっていた子が、次にポケモンへ移る。親から見るとジャンルが変わったように見えますが、子どもにとっては「種類がたくさんある」「特徴がある」「集めて比べるのが楽しい」という“同じ遊び方”が続いている場合があります。
つまり、興味の対象が変わっても、夢中になり方の型(楽しみ方の骨格) が引き継がれていることがある。ここに気づくと、「終わった」ではなく「形を変えた」と受け止めやすくなります。
2. 知識は薄れても、「探究の姿勢や基本動作」は残る
確かに、細かな知識は時間とともに薄れていきます。でも、子どもが何かに夢中になっていた時間の中で育っているのは、知識だけではありません。
- 「なぜ?」と疑問を持つ
- 徹底的に何かを集める
- 気になって自分で調べる
- 分類したり、比べたりする
- だれかに話したり、見せたりする
- いろいろ試行錯誤してみる
こうした 探究の姿勢や基本動作 は、対象が変わってもその子の中に残っています。興味が移っても、「身についたものがゼロ」になることはほとんどありません。むしろ、さまざまな対象に対してこうした動作を何度も発動させることで、探究の姿勢そのものが強まっていく ことのほうが多いでしょう。
3. 「何がどう残るか」は、親にも予想できない。戻ってくることもある。
子育ての厄介で面白いところは、体験や興味が“どこでどうつながるか”が事前には読めないことです。
子どもの頃にハマったことが、数年後に別の形で戻ってきたり、まったく違う領域で生きたりすることもあります。親が「将来の役に立つか」を今ここで判定しすぎると、面白い芽を摘んでしまうこともあります。
そういう観点に立つと、ハマったもの自体や、そこでの記録は、何らかの形で残しておくとよいと思います。大量に物がある場合、全部を残す必要はありませんが、もし可能なら 「本人が特に好きだった象徴的なもの」「記憶に残る1〜2点」 だけでも取っておくと、あとから“再点火”のきっかけになることがあります。
また、写真などを含めてデジタル形式で蓄積しておけば、スペースも取らず、現実的です。
4. 親ができることは「先回り」ではなく、「フォローアップ」
興味が見えると、親はつい先回りしたくなります。「じゃあ次はこれ」「将来はこの方面?」と道筋を立てたくなる。でも、子どもの興味は、親の計画どおりには動きません。
大切なのは、今ハマっていること、今の様子にしっかり目を向けて、一つひとつフォローアップしていくこと です。先回りして調べておく、くらいなら問題ありません。けれど、そこでぐっとこらえて、子どもが関心を持ちそうなタイミングまで待つことも大事です。
子どもが次に何へ向かうかは、子ども自身が決めていく。その余白を残しつつ、応援できると心強いですね。
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