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更新日:2025.12.05

元中学数学教員が語る、「学校の算数」と「おしごと算数」3つの違い

こんにちは。エイスクール主任講師 阿部です

私が中学校で数学を教えていた頃、毎年のように生徒に聞かれました。
「数学って、社会のどこで使うんですか?」

学校の算数・数学には大事な目的があります。

  • 基本的な知識や技能を身につける
  • 物事を筋道立てて考える力を育てる
  • 学んだことを生活に活かす姿勢を育む

算数・数学という“考え方”を身につけることが、学校教育の中心です。これは教師としても本当に大切だと感じていました。

一方で、同時にいつも思っていました。
「子どもたちが“算数・数学が社会で使われる瞬間”をもっと実感できたら…」

そんなときに出会ったのが、エイスクールの 「おしごと算数」 です。

元教師の目線で見ると、学校とは大きく違う魅力が3つありました。本記事では、それらを具体例とともに解説していきます。

① 目的が違う

学校の算数:算数そのものを学ぶ
おしごと算数:社会の課題を解くために算数を使う

おしごと算数では、実際の仕事をテーマに学びます。

  • ゲーム機の売れ行きを予測する(未来予報士)
  • 企業にどれだけ投資するかを判断する(投資家)
  • 利益が最大になる貿易ルートを考える(貿易商)
  • 理想の建築を考えて模型をつくる(建築家)

ここで子どもたちが挑むのは、実際に社会にある「意思決定」。算数の知識を“目的”としてではなく、道具として使う体験 が中心にあります。

「貿易商」では、商品の輸送手段や経路を考えるシミュレーションワークに挑戦。子どもたちはより利益を上げることを目指し、「距離」「速さ」といった算数の知識を使って考えます。

② 導入(入り口)が違う

学校の算数:生活の場面
おしごと算数:仕事の問題

学校では「りんごが何個…」「水が何リットルで…」のような生活場面から入って、算数の世界へ進んでいきます。ただ、これらの場面はあくまで“算数の考え方を学ぶための設定”なので、実際の生活とは少しズレていたり、現実味が薄いことも少なくありません。

一方、おしごと算数のスタート地点は、その仕事でプロが日々挑戦している本物の“問題”です。例えば、
「新しい算数ゲームを開発するとしたら、難易度をどう調整する?」
という問いから、

  • どんなパターンがあるか、組み合わせの数を調べる
  • 敵が出現するバランスを比率で考える
  • クリアできる確率を予測する

など、必要になったときに数学を使いながら 学んでいきます。

③ 成果が違う

学校の算数:正しい答えが出せたか
おしごと算数:納得できる“提案”をつくれるか

学校では、計算が正しいか、図形の性質を理解しているかが評価されます。もちろんそれも大切です。しかし、社会での仕事には 正解が一つに決まらない場面 がたくさんあります。

  • 売上予測に絶対の正解はない
  • 建築の“理想”に唯一の答えはない

そこで必要なのは、

  • どう考えたのか
  • どのデータを使ったのか
  • なぜそう判断したのか

といった“理由”の強さと、提案としての価値 です。おしごと算数では、授業の最後に必ず
自分の判断にもとづくアウトプット(提案) があります。
これが、学校では得にくい「判断力」「説明力」「納得感のある思考」を育てます。

「未来予報士」の最終アウトプットでは、「スマホの画面サイズが将来どうなるか」などを考えます。正解は1つに決まらないからこそ、「何を根拠に、どう考えたか」が大切です。

■まとめ学校の算数は「生活の土台」

おしごと算数は「社会への橋渡し」学校で学ぶ数・図形・論理的思考は、社会で数学を使うための大切な基礎。おしごと算数は、その基礎を “現実の課題を解く力” に変えてくれます。

学校で算数の知識や考え方を学び、おしごと算数でそれを使って現実の問題を解く。

この2つがつながることで、子どもたちは「算数が社会とつながる瞬間」 を体感し、学びが点から線へ、そして線から面へと広がっていくと感じています。

「おしごと算数」のレッスンに興味が湧いた方、体験授業にてお待ちしております!是非お気軽にお申し込みください。

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