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スタッフコラム

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  • 2014.09.21

グローバルイナカキャンプday3 「自分にしか書けないTED式英語スピーチをつくる!」

23.day3

こんにちは。a.schoolの岡村です。

 

グローバルイナカキャンプも、いよいよ3日目の報告です。今回は英語ワークの始まった2日目の午後から紹介したいと思います。

 

1日目のアイスブレークでみんなとうちとけ、2日目の午前にイナカを心身で感じた中高生。実はこれまでの体験はすべて、キャンプのゴールである「自分を英語で伝えるスピーチ作り」の材料集めだったのです!

 

そのスピーチとは、自分のアイデアを世界中の人に伝えるプレゼンテーション「TED talks」のように、中高生が今までの自分の人生の経験から得た、自分にしかないアイデアを英語でスピーチして伝えようというものです。

 

自分を見つけるために必要なもの

自分だけのアイデアを考えだすためには、まず自分や自分の経験を見つめることが大切です。

 

よく自分探しという言葉がありますが、例えば家の中で鏡とにらめっこしていても、自分を見つけることはなかなかできません。

 

では、どうすれば見つけることができるのか。一つの方法として、日常とは違う世界に身を置き、自分と異なる人やものと出会う、という方法があります。異質な何かと自分を比べることで、自分を見つめ直し、新しい自分を発見することができます。

 

日常生活では、毎日同じ学校に通い、同じような環境で育った同学年の子とふれあう機会の多い中高生にとって、ここ五城目にきて、五城目の人や町にふれ、初めて出会った中高生と生活をともにすることは、改めて自分を見つめる材料を与えてくれたはずです。

 

たくさんの材料を得た後、2日目の午後からは、自分の経験の振り返り、英語で伝えるためのワークにとりかかりました。

 

Visual thinking! 自分を伝える技を身につける

今回の英語ワークは、ネイティブ脳代表 白川寧々が、自身のアメリカの大学への進学、その後の海外生活の実体験をもとに作った、実践的な英語を学べる”ネイティブ脳プログラム”のキャンプ特別バージョンとなっています。

 

最初のワークは、簡単に誰でも絵が描けるようになる「お絵描き講座」。

英語のスピーチを書くのに、なぜお絵描き!?と思った方もいると思いますが、このワークも寧々さんのアメリカ生活の経験からきています。

 

海外でコミュニケーションをとる際、英語を使わないと!という想いが誰もが強くなりますが、何も話すだけがコミュニケーションの取り方ではありません。TOEFLほぼ満点という万全な状態で大学からアメリカに渡った寧々さんも、日常生活に入ってみると英語でなかなか伝えたいことが伝わらない経験をしたそうです。

 

そこで学んだのが絵で伝えることの大切さ。

 

英語だけで伝わらないことも、絵を交えると格段に伝わりやすくなります。また、自分の考えを絵にしてみると、人に伝わりやすいだけでなく、自分の考えがまとまりやすいというメリットも。

 

絵で考える”Visual Thinking”は、スピーチを考える際も、伝える際も重要な要素です。そこで、絵を書くのに苦手意識のある子でも、Visual Thinkingを使いこなせるよう、絵の講座から始まったという訳です。

 

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三角と丸と四角さえ書ければ誰でも絵は書ける。自転車、お城など次々と絵ができあがります。

 

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フローリングに座ってのワーク。みんな一生懸命、絵を描いています。

 

自分の感情が揺さぶれた経験を振り返る!

絵がばっちりと書けるようになったあとは、自分の「喜怒哀楽」を考えるワークに入ります。

 

自分の人生で、今まで一番楽しかったのはどんな時か、一番怒ったのはどんな時か、今までの自分の経験を振り返ります。自分がどんなことに感情を揺さぶられるのかを考えることは、自分を知る近道のひとつです。

 

自分一人で考えた後は、先ほど習った絵と英語でみんなに自分の経験を伝え、共有します。英語を話す練習にも、自分のことを伝えてみるのが一番いいと寧々さんはいいます。自分のことだと、たくさん話したいこと、伝えたい想いが出てきて、なんとかして話そうとするはずだからだそうです。

 

ちなみに、今回の英語のワークでは、ところどころ日本語が混ざってもOK!英語で伝えられないから口をつぐんでしまうのではなく、ルー大柴がよく使う「トゥギャザーしようぜ」のように、日本語がまじってもいいから英語を使って話してみることが大事だからです。

 

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一生懸命みんなに経験を伝える。みんなから「なんでそう思ったの?」「どうしてそういう行動とったの?」など質問されているうちに、さらに自分の経験、感情が深堀されていきます。

 

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振り返った経験に、ポストイットに書かれたみんなからの質問のっかっていきます。

 

自分の喜怒哀楽を掘り下げたところで、2日目の午後は終了です。

 

本場のTED talksから、学ぶ

盆城庵に戻り、夜ご飯をはさんだあとは、本場TED talksの上映会を開催しました!

 

事前課題でも、いくつかスタッフのピックアップしたTED talksを見てきてもらっていたのですが、改めて自分たちの目指すTEDのプレゼンテーションをみんなで観ました。

 

TEDを見るのは、プレゼンテーションの仕方、伝え方などを学ぶためだけではありません。様々な人のTED talksを見ることも、自分と別の環境で生きている人を知り、自分を振り返るきかっけのひとつ。

 

TED talksのスピーカーの想いを聞き、自分との価値観の違いを探ったり、逆に自分の共感できるとこを探してもらいました。

 

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盆城庵で本場TED talks上映会!字幕なし、英語での視聴に挑戦。

 

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ただ観るだけでなく、自分と比べてみたり、感じたこと思ったことを発表する

 

意外とスパルタなグローバルイナカキャンプ!朝6時に起床し、夜までみっちりワークをしました。みんなも眠気眼。

 

ということで3日目に続きます。

 

Story Telling! 人を引き込む、スピーチの作り方を学ぶ。

3日目のはじめのワークは「Story Telling」。

 

自分の考えや想いを伝えるとき、だらだらと話しても、なかなか人は聞いてはくれません。たくさんの人に自分の話に興味を持ってもらうには、みんなが聞きたくなるような伝え方が大事になってきます。

 

ここで、伝え方のお手本として登場してくれたのは、国際教養大学の大学生。実は、今回のキャンプでは国際教養大学の大学生が3人、中高生のメンターとして、ワークはもちろん寝食も共にし、色々な面でサポートしてくれていました。

 

国際教養大学は、秋田市内にあり、授業のほとんどは英語、世界各国から留学生が来る、グローバルな人材を育てる大学として注目を集める大学。グローバルイナカというテーマにぴったりの大学です。大学生スタッフは全員英語が流暢で、中高生の英語ワークも4日間付きっきりでアシストしてくれました。

 

そんな国際教養大学の学生の1人が話してくれたのは、喜怒哀楽の「怒」の話。

 

高校3年間アイルランドに留学していたという彼女が、留学したばかりの時に人種差別を受けたときの話をしてくれました。中高生もこの後使用する、伝え方の型にそって、この『怒』の経験から得た自分の価値観や学びを話してくれました。

 

しかも、この人種差別という少し神経質になりそうな『怒』の経験を、シリアスにではなく、ユーモラスに笑い話に変えて伝えるというのが今回のポイント。怒りも通り過ぎると笑いになり、そのほうが人の共感を呼ぶこともあると寧々さんはいいます。

 

伝える順番と伝える空気感をしっかり決め、人を引き込むストーリーを作る。これが、伝える時に重要なStory Tellingです。

 

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笑い話に変えながら、人種差別の大切な経験をみんなに伝えてくれました。

 

自分にしか書けないストーリーを作る!

さあ、Story Tellingを学んだあとは、いよいよみんなも自分のストーリー作りにとりかかります。昨日話した喜怒哀楽のストーリーの中から、最も自分が伝えたい話を選び、話を練っていきます。

 

実は、ここからが一筋縄ではいかないところ。怒りや喜びって、じっくり振り返ってみると、意外と単純な感情ではありません。その感情がなぜうまれたのか、何に対してその感情は生まれていたのか、つきつめていくと自分でもよくわからなくなったりします。

 

しかし、そこを掘り下げていくことが自分にしか伝えられないストーリーを作る上でとても重要です。

 

一人でじっくり考えたり、Visual Thinkingを使って絵にして整理したり、色々な人に自分の話をして質問してもらいながら考えを深めたり、様々な方法を使ってみんな必死で自分と向き合う時間が始まりました。

 

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一人で自分と対峙しながら、ストーリを作る。

 

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Visualthinkingを使って、ストーリーを整理してみる。

 

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ストーリーを人に話し、深堀する。真剣に質問し合う小さな輪があちこちにたくさん。

 

自分の感情について考えれば考えるほど、だんだんと頭も混乱し、行き詰まって来る人もでできました。そんなみんなのもとに、スペシャルゲストが登場です!

 

五城目町の地域おこし協力隊である柳澤龍さんが、実際に自分のストーリーを英語スピーチにして、みんなの前で発表してくれました。

 

高校生でアメリカに留学してから、五城目に移り住むまでの経験とともに、”Go extreme!”という柳澤さんの大事にする価値観を伝えてくれました。

 

ユーモアや絵を破ってみせるなどパフォーマンスもまじえ、みんなを笑いの渦に巻き込む、まさに人を惹き込むすてきなスピーチでした。スピーチ作りで壁にぶつかりつつあったみんなにとって、よきゴールとして頭に残ったのではないかと思います。

 

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”Go extreme!”グローバルイナカキャンプにぴったりなメッセージ。前のめりでみんな聞いています。

 

スピーチ完成に向けて、自分と向き合い続ける

さて、このあとも昼ご飯を挟んでひたすらスピーチ作りです。4日目となる明日の朝に本番を控えているので、今日中に作って、練習までしなければなりません。

 

頭をリフレッシュするために川に出かけたり、ちょっとふざけてみたりしながらも、常にスピーチのことを考え、必死で向き合ってました。

 

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気分を変えるため、近くの川におでかけ。道中もスピーチについて考えます。

 

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何気ない談笑にみえても、よく耳を傾けるとスピーチについて。なんで、そんなこと思ったの?ほんとはそれに怒ったんじゃないんじゃない?お互いの感情に向き合う光景が、あちらこちらで。

 

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スピーチを書いては、人と話し、また作り直す作業。日がかたむくまで続きました。

 

1対1で特別スピーチ指導。いよいよ完成!

1日中必死で考え、日が傾きかけた頃、ようやくスピーチが完成に近づいてきました。最後の最後は寧々さんと1対1で詰めていきます。

 

自分の伝えたいことがよりクリアに伝わる言い回しや、英語ならではの伝え方などを教わりながら、一人一人発表を仕上げていきます。

 

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最後のつめ。かっこいいスピーチにできあがるかな。

 

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あまりに根つめすぎて、できあがったスピーチを持ったままバタンキュー。

 

長い一日が終わり、ついにみんなのスピーチができあがりました。みんなの一日の集中力とがんばりは目をみはるものがありました。

 

明日がいよいよ本番!どんなスピーチが聴けたのか!お楽しみに。

 

おまけ

(おまけ1)3日目はカリフォルニア出身で、五城目で英語を教えるNikkiが遊びにきてくれました。

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みんなで自己紹介。英語ワークの成果やいかに!

 

(おまけ2)だまご鍋を自分たちでつくり、おなかがいっぱいになった後は、みんなで花火をしました!夏の風物詩!

 

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十字に切り目をいれた丸太に火をつけて、キャンプファイヤーさながら。

 

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Nikkiも一緒に、夏の風物詩である花火をしながら、スピーチ作りの疲れをいやす。

 

(おまけ3)3日目ということで、実は最後の夜。みんなで夜遅くまで語り合いました。

 

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昼間以上に熱く語り合い、涙する場面も。

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