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校長コラム

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  • 2018.01.27

なりきり!ミニチュア模型クリエイターに挑戦(おしごと算数編)【前編】

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子どもの頃誰もが一度は遊んだことがある『ミニチュア模型』。電車の模型、ロボットの模型、城の模型、街の模型、ミニ四駆、おままごとの模型などなど、様々な種類があります。

そんな模型遊びの中で、子どもたちはどんなことを学んでいるのでしょうか?

電車・ロボット・城などの対象それ自体の知識はもちろんのこと、模型を様々な視点で観たり触ったりすることで立体的な感覚を身につけたり、自分で模型を組み立てた場合にはものづくりの力や構造的な理解力も磨かれるでしょう。

少し工夫をすれば、もう一つ学びの要素を加えることができます。

それは、算数の『モノの大きさ』と『縮尺』です。

ミニチュア模型は、実物を何分の一かに縮めたもの。模型を1からつくるには、実物の大きさを理解した上で、縦・横・奥行きの長さの比を保って、模型を制作する必要があります。模型で遊ぶだけではなかなか気づかないかもしれませんが、クリエイターになってみると学べることもたくさんあるのです。

本記事では、a.schoolの「探究算数」クラスで2017年11〜12月に取り組んだ『ミニチュア模型クリエイター編』の内容を追体験しながら、「算数の目線で見た模型の世界」を体感していただきたいと思います。

さあ、ミニチュア模型クリエイターの世界へようこそ!

プロのミニチュア模型クリエイターの世界

田中達也さんというミニチュア模型クリエイターをご存知でしょうか?

とてもユニークな『ミニチュア模型』を毎日欠かさず1作品ずつ制作して、MINIATURE CALENDARというホームページfacebookinstagramなどのSNSに模型の画像を公開されています。数年間続けているというから驚きです。

詳しくは上記サイトで作品を直接ご覧いただければと思いますが、記事内でもいくつか作品をご紹介します。

「Glasses Spa(温泉には目がねえ)」という作品(Miniature Calendarより)

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「Jeans Up(波乗りジーンズ)」という作品(Miniature Calendarより)

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「Citicky Note(ポストイッ都)」という作品(Miniature Calendarより)

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いかがでしたでしょうか?

独特の世界観で、見ていてとてもワクワクしますよね!

見ていると、自分も作ってみたくなりませんでしたか?

なりましたよね!?(笑)

ということで、田中達也さんの作品に刺激を受けた方はミニチュア模型クリエイターに挑戦してみましょう。

本記事では、ミニチュア模型クリエイターの基本技を学ぶためのa.schoolオリジナルのワークを4つ(前編で1つ・後編で3つ)紹介します。

楽しくつくるだけならいきなり制作に入るのもありですが、算数的学びを得るためにも、基本技を学んでから作品づくりに入ることをオススメします。

それでは、ワークに入っていきましょう!今回は、何も用意しなくても、身の回りにあるモノを使って楽しめます。

ワーク1:ものの大きさを測ってみよう 〜定規やメジャーを使わずに〜

普段モノの大きさを測る時には、定規やメジャーといった測定用の道具を使いますよね。マニアックな道具を探すと、ノギスやレーダーなども測定に使えるかもしれません。

では、もしそういった道具が世の中に一切なかったら・・・

どのようにしてモノの大きさを測ればいいでしょうか?

あなたならどうするか、少し考えてみてください。

どんなアイデアが思いついたでしょうか?

様々な答えが出たと思いますが、一番よく出るのはこのアイデアです。

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実際に皆さんも、ちょっとした機械や家具を買う時など、一度は「自分の手のひら何個分」などと測ったことはあると思います。

実は大昔には、「手」や「腕」「足」などが長さを測る単位として一般的に利用されていました。

古代ローマで使われていた「ディジット」という単位は「指の長さ」が基準になっていたり、古代メソポタミアでシュメール人が生み出したとされる「キュビット」という単位は「肘から中指の先までの間の長さ」に由来していたり、身体尺は単位のルーツと言えるでしょう。

今でこそ定規は誰でも持っていますが、何らかの計測用道具を作ることも常備することも持ち運ぶことも、昔は大変なことだったのだと思います。いつでもどこでも使える身体のほうが圧倒的に便利です。

少し話が脱線しますが、この「ディジット(指の長さ)」は「デジタル」の語源で、「デジタル」とはもともと「指で数える」=「数値化する」というというところから生まれた概念なのです。

さて、話を元に戻すと、単位はメートルやグラムという一般的なものだけでなく、自分の手足も立派な単位です。

その他には、例えば、こんなものも・・・(笑)

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この単位は(ゴキブリ好き!?の)小学2年生の男の子が生み出した単位で、教室内で物議を醸しました(苦笑)ゴキブリの模型もまさかこんなふうに使われるとは思っても見なかったでしょう・・・

それはさておき、ゴキブリも単位として扱えます!

「えー」と思うかもしれませんがOKなのです。

ゴキブリですべてのものを測ることになったら困る人もたくさん出るでしょうが、単位にできないわけではありません。

要は、「何でも単位になりうる」ということですね。

単位とは、ものを測る時の「基準」のことです。

ということで、単位が何なのか正体がわかったら、子どもたちには自由に「単位」をつくって、身の回りの色々なものを計測してもらいます。身の回りの文房具、スマホ、財布、カバン、A4用紙、ピンポン玉、サイコロ、人形、お皿、自分・・・何でもOKです。

消しゴムを単位にして様々な文房具を測ってみたり、同じものを別々の単位で測りまくったり、変な単位を考案してみたり、工夫はいくらでも可能です。

教室を自在に動き回って、ものを測るのに子どもたちは大熱中!!!

ぜひ皆さんも騙されたと思ってやってみてください。

「いや、測るだけでしょ・・・」と思うかもしれませんが、色々やってみるとハマりますよ。

普段当たり前のように使っている「メートル」という絶対基準が揺らぐかもしれません。モノとモノとの相対的な大きさ感に目が行くようになるかもしれません。

あなたはどんな感覚になるでしょうか?

ちなみに、子どもたちからは「単位って自分で作ってもよかったんだ!」「単位ってつまらないものだと思っていたけれど、こんなふうに遊べて楽しかった!」などの声がよく上がりました。

私自身は、「家具や電子機器の購入時」や「モノの収納時」などに、自然と単位を自分で作っていたことを再認識できたのが面白かったです。

皆さんの気づきもぜひ教えてください!

(後編に続く)

「探究算数」クラス体験、絶賛募集中!1〜2月のテーマは、『雑誌編集者(インフォグラフィクス)』編です。グラフとイラストを使ってわかりやすく情報を伝える方法を学び、雑誌編集に挑戦しています。

そして、3〜4月は、『ロゴデザイナー』編。こちらも乞うご期待。

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