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校長コラム

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  • 2017.08.14

a.school流 自遊研究『もしボーリングを探究したい子がいたら?』

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夏休みの名物宿題「自由研究」

皆さんのお子様は、どのようなテーマを選び、どのように研究を進めているでしょうか?

a.schoolでは、8月上旬に30名の子どもたちと一緒に軽井沢のキャンプ場に行き、自然を舞台に自由研究を進める「自然探究キャンプ」を行いました。本記事では、その一端を紹介します。

“自由”研究なのだから、文字通り自由に、心から自分が好きなことや、本当に自分の興味のあることをしよう!

そんなメッセージとともに、各自の「テーマ探し」から始まったキャンプ。大自然に来ただけあって、虫や鳥、植物、石、火おこし、など、自然やキャンプに関するテーマを選ぶ子が多い中、なんとこんなことを言い出した小学2年生(N君)がいました。

「僕はボーリングを探究したい!」

!?!?!?

え、ボーリング?あの、タマを転がすやつだよね?なんで?

N君にじっくり問いかけたところ、彼のお父さんはボーリングがとてもうまくて、自分も上達したいから、とのこと。キャンプ前日にもお父さんと一緒にボーリングに行ったようで、彼の心には完全に火がついています。

「キャンプ場でどうやって探究しよう・・・」という心配が一瞬頭をよぎりましたが、まさに自分の好奇心に根付いたテーマであるため、「OK!やろう!」と即決。研究チームの大学生メンターにサポートしてもらいながら、研究をスタートさせました。

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最初にぶちあたったのは、とにかく「どのように/どんな方法で研究するか」。キャンプ場を1人離れてボーリング場に行くわけにはいきません。スマホでボーリングのコツを調べても面白くありません。

「うーん」と悩んでいたところ、誰かが、お弁当と一緒に配られたペットボトルのお茶を思い出します。あれに水を入れてボーリングのピンにして実験したらいいんじゃないか?と。

それだ!!!名案!!!

N君は早速、ゴミ袋の中から10本のペットボトルを集めて三角形状に並べ、そばにあったガムテームの芯をボール代わりにして遊び始めます。

ガムテープの芯は球状ではないので、最初は投げづらくあらぬ方向にばかり飛んでいってしまうのですが、何回も遊んでいるとすぐに慣れ、まっすぐ投げられるようになります。

ころころ、ドシャン。ころころ、ドシャン。

大体ストライク。

「意外と簡単だね、N君」
「うん・・・」
「なんでだろう?」
「うーん、ピンが軽いからかな?」
「確かに!」
「じゃあ、ペットボトルに水を入れて重くしてみようかな」

というやりとりがあり、今度は水を入れて実験を続けることに。実際調べてみると、本物のピンの重さは1.3〜1.6kgらしいということわかります。

そこで、N君が作った水を満タンに入れたペットボトルの500gという重さは適切か、という議論が始まりました。

水を満タンに入れるとさすがにガムテープの芯ではびくともしませんでしたし、ボールとピンの重さの関係は不適切。そもそも球状でもないので、「やっぱりちゃんとしたボールが必要だ!」ということで、今度はボール探しを始めます。

a.schoolがキャンプに持って行った荷物の中には球状のものは見つからず、自然の中でも見当がつかなかったために、悩んだ挙句、最終的にキャンプ場のスタッフにヘルプを求めてみることに。

N君がおそるおそる聞いてみると、「あるよ!」とのこと。

ラッキー!!!

なんとサッカーボール、ゴムボール、テニスボールなど複数の種類のボールを貸していただけました。キャンプ場に色々と常備されているものなのですね。感謝!

さて、せっかくボールの種類が増えたので、「ボール別でスコアを比べてみよう!」ということに。ボールの大きさや重さ、柔らかさなどがスコアにどう影響するか、とにかく実験を繰り返して検証していきました。

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最終的には、「投げる場所」「ピンの重さ」「ボールの種類」別にどうスコアが変わるのか、ということを、それぞれ条件を変えながら何度も実験して平均スコアを比較するという研究に落ち着きました。

最初はどうなることかと思った研究テーマでしたが、結果的には、条件別に比較実験をするという、いかにも「研究」らしい内容になりました。

他の子ども達が、森や川に出かけて自然を観察しながら探究を進める中、室内に留まりひたすら実験を繰り返しただけはあります。

N君、よく粘りました!!!

実験の繰り返しにも、実験結果をまとめるのにも、最後は疲れ果てていましたが、いい経験になったのではないかと思います。

さて、皆さんは、このN君の3日間の自由研究ストーリーを読んで、どう感じたでしょうか?

a.schoolでは、自由研究において大切にしていることが3つあります。

1.自分ごとを研究しよう

自分が本当に好きなこと、本当に興味あることをテーマに選ぶ!絶対に妥協しない。但し、やってみないと面白いかわからないことはあるので考えすぎないことも大事。直感で始めてみよう。

2.試行錯誤のプロセスを大切に

結果が見えていないからこそ、研究のやりがいがある。プロの研究者と同じく、問い⇒仮説⇒実験⇒整理⇒考察のプロセスを辿ろう。ありきたりな自由研究や自由研究のキットなど、ある程度答えが見えているものは避けるべし(アレンジはよし)。

3.研究仲間と学びあおう

1人だけで研究するのではなく、例えば中高生の兄弟や、知り合いの大学生、保護者といった「先輩研究者」にアドバイスをもらったり、同級生と研究の状況を報告しあいながら刺激を受けて進めよう。そのほうが楽しくなるし、研究内容も深まりやすい。

N君の自由研究は、まさにこの3つがある程度揃ったものになったのではないでしょうか。

自分が好きなテーマを、試行錯誤を繰り返しながら、研究仲間と一緒に探究した夏の体験は、子どもたちにとって「本物体験」になるはずです。

安易に自由研究キットに逃げず、親子や友達、第三の大人たちの力を借りながら、自由にワクワク研究しましょう!!!

a.schoolでは夏休みだけでなく、年間を通じて「自由研究」を行う授業を行っています!来年に向けて探究力を磨きませんか?

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