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校長コラム

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  • 2017.06.27

「受験にあわない」子が、必死に学ぶようになった理由

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a.school(エイスクール)の門を叩いてくださる保護者の方(主に小学3〜5年生くらいのお子様を持つ方)から時々お聞きすることの1つに

「うちの子は(中学)受験にあわない」

「受験塾に通ってみたが、駄目だった」

という台詞がある。 あわない理由としては、

  1. 勉強するより遊びたい。やりたいことがある
  2. ずっと座っているのが嫌で、手や身体を動かしたい
  3. 字を読んだり書いたりするのが苦手(絵や動画などビジュアルがあるものや、物質的なもののほうが好き)
  4. 受験の範囲を越えて、色々なことに興味がある
  5. 与えられたことや決まったことを覚えるのが嫌い
  6. 集中力が長く続かない

など色々あるが、とにかく「別にやりたくない」し「得意でもない」のである。

そういう子にとって「やりたいことをやればいい」「自由に考えて、自分なりに表現する学びが中心」というa.schoolと相性がいいのは言うまでもないが、不思議なことにa.schoolに通って1〜2年経った頃に、(本気で)「受験したい」と言い出す子が一定程度いる。

「私は◯◯中学に絶対に行く」という理由不明だが熱い想いを持った子もいれば、「釣り部のある学校に行きたい」だとか「僕は、勉強とスポーツ、両方すごい学校がいい」だとか理由は様々。

ただ、なぜか全員、勉強や受験に対して並々ならぬ意欲を持っており、受験勉強を始めてからは必死に毎日勉強している。

これまで毎週120分間の探究の授業で、はしゃぎ回っていた子たち(じっくり考えて学んではいたが、同時に彼らにとって「遊び」でもあった)が、同じく120分間の受験クラスの授業で、受験問題と向き合って集中し続けるのである。

違和感しかない。

なぜこんなに別人のように変わったのだろう?

私の中での現時点での答えは、3つある。

1. 自分の中で目的ができた。自分で決めた。

とにかくこれが一番大きい。

親に「受験したらどう?」と促されて通い始めた塾ではなく、「まわりが塾に行っているから」という消極的な理由でもなく、自分で「やりたい」と思って自分で決めたことなので、覚悟が違う。ものすごいエネルギーがある。

誰しも『自分ごと』であれば本気になれるものなのだ。

もちろん、目的ができるタイミングというのは、保護者の方も我々もコントロールできないので、小学6年生の10月という受験直前期にいきなり「受験したい」と言い出す子もいる。しかも、難関校を。

保護者の方的には、早くやっておいたほうがいい、という気持ちもわかる。しかし、勉強も受験も強制はできないし、半ば無理やりやらせたとしたら逆効果になることも多い(それを生涯引きずるタイプもいる。他人の期待に乗って成功してきたが、自分のやりたいことがよくわからないという優等生タイプだ)。

そう考えると、結局第三者にできることといえば、機会や刺激を与え続けることくらいではないかと思う。

2. 粘り強さがついた。

粘り強さ。言い換えると、思考体力。

自分がわからないことに対して、「こうかもしれない。ああかもしれない」と試行錯誤を続けることができる。

答えを聞いても、自分が納得できないことに対しては「なぜだろう?」と考え続けることができる。

ワクワクしながら勉強を続けることができ、いつの間にか時間が過ぎている。集中力も持続する。

入塾してくれた頃にはあまり見られなかった様子なので、その後のa.schoolの授業や日々の生活の中で、そういうマインドを身につけてきたんだな、ということが明確にわかる。

面白いのは、問題を解く中でではなく、作品をつくったり、研究したりというワークショップの取り組みの中で思考体力がついたということだ。それを、受験問題を解く時にも応用できるようになったのだろう。

もちろんワークショップと受験問題の間にはギャップがあり、そこを埋めていく必要はあるが、学ぶ目的と思考体力があれば一気に詰めていける。

じっくり遠回りをした後、爆速でゴールに向かって行くようなイメージで。

3. 親子の信頼感が強まった。

受験は、結局はチーム戦だ。本人の力が一番大事だが、まわりのコーチやサポーターの存在も非常に大きい。

学習面を支えるコーチ(我々であったり、受験塾であったりする)の重要性はもちろんだが、生活面・精神面を支えるという観点で家族はそれ以上に大事である。

勉強に集中できるようにと家の中での勉強環境を整えたり、毎日美味しいご飯を用意したり、生活リズムを保てるよう声かけをしたり。

何より、本人を信じて応援してあげることだ。受験は長期戦なので、疲れ果てて体調や気持ちが不調な時期もあれば、頑張っていても成績が振るわないこともある、目標に迷う時期もあるかもしれない。

それでも、信頼して待つ、送り出す。

親子の関係は家庭によって色々あると思うが、いい関係ができていれば、受験は強いと思う。

a.schoolでは親子がお互いといい形で向き合えるように色々サポートをしているが、そういった取り組みが少しでも貢献できていたらいいなと願う。

正直受験するかどうかはどうでもいい

a.schoolは受験専門塾ではなく、ワクワク学ぶ子を育てる探究型の学習塾だ。

塾としてのゴールを「受験の結果(いわゆる合格実績)」には置いておらず、日々のモチベーション面の変化、暮らしや勉強・仕事など人生全般に活用できるような思考力や表現力の成長、人生に対する満足度などのほうが大事だと思っている。

だからこそ嬉しいのは、受験という挑戦の中で、上記のような「1.目的意識」や「2.思考体力」「3.親子の関係」といった面での変化・成長を見ることができた点である。

探究学習の延長として受験のサポートを行っていてよかったなと思う瞬間だ。受験によらず、大きなチャレンジの中で人は成長する。そういうきっかけづくりを今後も行っていきたい。

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