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授業レポート

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  • 2017.03.21

チームで探究したらこう変わった! vol.06(探究ラボ)

表紙用①

こんにちは、現役大学生、春から社会人のライターインターン、武井奏絵です!

シリーズでお届けしている「チームで探究したらこう変わった!(探究ラボ)」。
レポート第六弾の今回は、 前回に引き続き、サイエンスを活かしたビジネスを考えます。

アイディアが具体的になるにつれて現れる新たな課題に、はたして生徒たちはどのように立ち向かっていくのでしょうか?!

アイディアを実現するために

「プリンテッドエレクトロニクス」(注1)チームでは、それぞれがやってみたいアイディアがあるものの、今まで調べてきた技術と結びつけることができずに苦戦します。
一人ひとりの思いが強すぎて互いの意見を受け入れられず、チーム内でも案が一つにまとまりません。

「今出ているアイディアが全てと思い込んでいない?他にも可能性はあるんじゃないかな。」
岩田さん(a.school校長)が間に入り、自分たちの考えに固執するあまり視野が狭まくなっている生徒たちに問いかけます。

(注1)「プリンテッドエレクトロニクス」とは:銀ナノ粒子を溶け込ませたインクで紙に回路を描き、電球と電気を接続すると電気がつくという技術。

岩田さんのコメントを受けて、少しは柔軟に考えられるようになりましたが、それでもみんなの意見を合体させると良いのではという安易な落とし所に終着してしまいます。
そこで、再度メンター(子どもたちの学びをサポートする、大学生インターン)が問いかけます。

「自分たちが考えていることは、限られた時間の中で本当に実現できる?お金を稼げるかイメージできる?」

ただ考えを発散させるだけではなく、ビジネス化の実現に向けて徐々に収束させるのも大事なことです。
岩田さんやメンターの意見をもとに、自分たちが考えるアイディアのイメージ図をもう一度書いて、実現可能性を模索することにしました。

実際に自分たちのアイディアを絵にしてみる

こうしてみると、なかなか難しそう・・・頭の中で思い描いているだけではわからないことがあると、生徒たちもアイデアを形にすることの難しさを体感したようです。

自分たちのアイディアを客観的に見つめ直す

「宇宙エレベーター」(注2)チームは、ボードゲームを作るという方向性が定まったため、そのルールやマス目の表現を決めることに。
「宇宙機が壊れたからマスを戻る!」
「燃料パーツを手に入れた!」

このチームもひたすら発散を繰り返し、収集がつかなくなってきた段階で、メンターがある提案をします。
「そのアイディア、一度プレイしてみない?」

自分たちで考えたルール、マス目をもとに試作品(プロトタイプ)を作成し、遊んでみました。

(注2)「宇宙エレベーター」とは:地上と宇宙ステーション間での人や物を輸送を、ロケットを使わずにエレベーターのような箱状の物で行う技術。

付箋や厚紙を使ってボードゲームの試作品を作ります

「これ、やってみて面白かった?」
「このルールやマス目案で、自分たちが学んできたことをプレイヤーに伝えられるかな?」
一つひとる丁寧に確認しながら、少しずつ修正を加えていきます。

ある程度ボードゲームの形が出来上がってきたところで、今度はお客さんからどのようにお金を払ってもらおうかということを考えます。
「ゲームそのものを売る?それとも体験に対してお金を払ってもらう?」
チーム内で意見が割れ、またもやまとまりがなくなってきました。

メンターが再度、生徒たちの思考を促します。
「どっちの方にお客さんが価値を感じてお金を出してくれそうかな?」

自分たちがやりたいと思うことではなく、相手の目線に立って自分のアイディアを評価する。
その後もじっくりと話し合った結果、「まずは体験してもらい、楽しいと思ってくれた人にゲーム自体を販売する」方針に決まりました。

《まとめ》自分ではない誰かにアイディアを売ることの難しさ

これまでは、自分たちの興味関心ややりたいことを大事に、企画を考えてきました。
でも、実際にビジネスとして成り立たせるためには、会ったこともないお客様に自分たちの作品に価値を感じてお金を払ってもらわなければいけません。
そのためには頭の中のアイディアを実現できそうかどうか、お客さん目線に立った時本当に面白いと思えるのか・・・考えなければいけないことがいっぱいあります。

「いろいろ考えなくちゃいけなくて、お金を稼ぐことは難しいなあ」
生徒の口から自然とこぼれ出た感想。
困難の中でも、自分たちが次に踏み出すべきステップはなにかと、一人ひとりが必死に考えた先に何が生まれるのか、次回が楽しみです!

▼「チームで探究したらこう変わった!」シリーズ

  1. vol.1 チームワーク、始動!
  2. vol.2 「とにかくなんでもやってみよう」精神
  3. vol.3 科学実験の基礎を知る
  4. vol.4 スペシャリストに刺激を受ける
  5. vol.5 アイディアを出しまくる!
  6. vol.7 Coming Soon!
  7. こちらもどうぞ!中高生バージョン「中高生が挑む!最先端サイエンス」

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