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校長コラム

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  • 2017.02.15

脳科学と学習法① 習っていないのにテスト!?

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人間の身体の中で「学び」の重要な機能を担っている「脳」という器官。皆さんは、「脳」を効果的に使って勉強をできていますか?昨今、脳科学は目覚ましく進歩しているものの、多くの学校の授業にはまだ届いていません。

本連載では、学習に活かせる脳科学からのヒントを紹介していきます。

第一回は「事前テスト」について。習う前にテストをすると効果があるって知っていましたか?まさか・・・ウソだと思いますよね?

例えばこんな事前テストです。

問1. キプロスの首都は?

  1. ドドマ
  2. ニアメ
  3. アスタナ
  4. テヘラン
  5. ニコシア

問2. ウガンダの首都は?

  1. キガリ
  2. カンパラ
  3. スバ
  4. ダカール
  5. トビリシ

さて、答えはどれでしょう?

答えは、問1が「ニコシア」、問2が「カンパラ」です。

答えを知らずに間違えた人も多いと思いますが、この「答えを間違う」ということで、非常に学習効果が高まるということが研究上分かっています(心理学者Elizabeth Ligon Bjork, Nicholas C. Soderstromの研究)。

「キプロスの首都はニコシア」と一対一で対応させて暗記するよりも、5つの選択肢のうちどれが正解かを推測し、間違い、答えを知った時のほうが記憶に強く残るのです。これは、記憶の「検索」「修正」「蓄積」が瞬時に行われるためだと考えられています。

言われてみれば、感覚的にも後者のほうが脳を使っていると思いませんか?(暗記が嫌いな私だけでしょうか?笑)

この例を考えると、テストと言っても、「クイズ」のようですよね。

友達と一緒に、これから習う勉強の範囲で選択式の問題を作って、クイズを出し合う。一問解くたびに答えを確認して、どちらが点数が高いかを競い合う。そのように活用できるのではないでしょうか?

実は、事前テストで遊ぶ時に、ポイントが2つあります。

1つめは、選択式の問題にすること。「キプロスの首都は?」といきなり聞かれても、全然習っていない範囲だと、答えを推測すらできないですよね。自由回答の場合、推測が十分にできず、脳の記憶機能はあまり働きません。わからないけど、答えを選べる。という選択式の問題だからこそ、誰でも推測して楽しむことができ、学習効果も高まるのです。

2つめは、問題を解くたびに1問ごとに正解を教えること。連続で複数問答えた後に答え合わせをしても、どの国の首都がどれだか脳内で対応させるのが難しくなるのです。1問ごとに「ニコシアだったのか〜」と落胆したり喜んだりすることが、記憶に残すために重要です。

このノウハウは、実は暗記科目全体に活用できます。漢字、英単語、歴史上の人物、世界の国の名前、植物の名前。つまらない暗記を友達と協力してゲームにして楽しみませんか?

「学び」は工夫次第。学校の授業がつまらない、勉強なんて面白くない、と決めつけるのではなく、自ら楽しく学んでいきましょう!

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