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  • 2016.09.06

ママライターと語る!うちの子、ゲームばかりで勉強しないんです

loco①

小学校から中学校へ進学すると、途端に環境が変わり「勉強」が急に重みを帯びてきたのを実感します。子どもが遊びを優先していると、親としては「勉強しなくて大丈夫?」と心配になります。

漫画やゲームが好きな小中学生の母で、悩ましい思いを抱えるLoco共感編集部のライターが、a.schoolの代表 岩田拓真さん・岡村麻美さんと、親として感じるモヤモヤについてお話してきました。

【ライター】
山本弥和:中学1年の息子、小学5年の娘の2児の母。目下の悩みは2人ともがスマホゲームに夢中なこと。
長田桂子:中学3年の娘、中学1年の息子、小学2年の娘の3児の母。帰ってくるなり1台のテレビを、ゲームかテレビかで取り合っている子どもたちの姿が悩みの種。

ハマっているモノをポジティブに捉えよう

山本:子どもが大きくなると漫画やゲームにハマり、学校から帰ってご飯ができるまで、 ずっとやっていたりします。つい「まずは勉強でしょ!」とイラッとしがちです。 岩田さんは経歴からすると勉強を自らしてきたタイプかなと思っているのですが(笑)、 ご自身の子どもの頃はどうでした?

岩田:小さい頃はテレビゲームは買ってもらえず、小学校高学年になって初めてテレビゲームを買ってもらいました。一応、時間制限もありましたが、こそっと一日何時間もやっていた時もあります。漫画も好きでよく読んでいましたね。漫画やゲームなどでも、夢中になるものがあるのは、良いことだと思っています。

a.schoolに来る子にも何人か、超漫画好きとか超ゲーム好きな子がいます。ある子 は、漫画の『ワンピース』が好きで、キャラクターの名前や、何歳の時にどこで生まれ、名前はどんなところからつけられたかまで言えます。そんな背景的なことから結びつけて、歴史や国名をよく知っていたりしますからね。

僕たちは、その子の「ハマっていること」や「好きなこと」からヒントを得て、得意とするものを探って、学びにつなげるようにしています。

山本:岩田さんが子どもに関わるときに、どのようにそのヒントを得るのですか?

岩田:漫画やゲームで遊んでいるときに、「どこが面白い?」「どういうタイプのゲーム が好き?」と具体的に聞いて、興味があることを掘り下げています。

山本:漫画やゲームのどこが好きなのかを、もう一歩踏み込んで聞いているのですね。 子どもがどんなゲームをしているかまで、見ていなかったと思います。

岩田:僕は子どもの頃、街をつくったりする『シムシティ』や、馬を育てたりする『ダー ビースタリオン』など戦略的なゲームが好きでした。
そういった「つくる」ことや「育てる」ことが好きなのを生かし、社会人になった今は自分でプロジェクトを立ち上げ、今は教育関係の会社をつくり仕事にしていることを考えると、好きなゲームにも将来につながるヒントがあるのかもしれませんね。

山本:好きなことも細分化していくと、その個性に合わせた仕事にもつながっていきそうですね。

岩田:ハマることは、“可能性のヒントの塊”。何が好きかを深く理解すれば、他にも“つながり”が見えてくる。 子どもの好きなことをポジティブに捉え、理解できれば、親の心理も変わるかなと。

ゲームや漫画好きの子ども達について、楽しそうに語る岩田さん。楽しそうな授業の様子が伝わってきます。

 

勉強と遊びの切り替えは「経験」によるもの

長田:高学年になると、宿題や家庭教材など、どうしても日々の学習の時間が必要です。 中学生になると、定期テストも始まりますし。子どもが好きなことを優先していると「早く切り上げて勉強をしたら!」と思うのですが、思う通りにはならず……

岩田:子どもは集中したら他のことは見えなくなるし、そこから別なことへの切り替えはなかなか難しいのでしょうね。
人にもよりますが、大体中学生ぐらいになると、一日を客観的に見て時間の配分が出来るようになってきます。まずは、それを身に付けるための訓練が必要ではないでしょうか。
最初は、「一日のスケジュール」を書いて可視化させ、どうしたらできるかを、一緒に決めてあげると良いかもしれません。その後は、徐々に本人に任せて……何回か失敗することでいろいろ工夫が生まれ、セルフマネジメント力がついてくるのではないでしょうか。

長田:なるほど。親は子どもに、そのスキルがまだないことを理解し、接しないといけないのですね。

岩田:反抗期でもあるので、コミュニケーションが取りにくい時期かもしれません。
一人ひとりが違う個性を持っていて、出来なくても当たり前だととらえ、「育成ゲーム」みたいに楽しむ気持ちでやると、親も子もストレスがぶつかり合わないかなぁと感じています。

好きなコトから始めてみよう

山本:今話をしていて、子どもの苦手でできないものばかりに目がいって、ついついオールマイティーに、全教科の成績を上げることを考えていたなぁと気付かされました。わが子にも、得意な科目があるのに……。

岩田:確かにある程度、どの教科でもベースの力がある方が良いですね。でも、苦手なものはどうしてもあります。それを「何とかしないと……」と思ってやることは、「頑張る」という勉強にもなりますが、そこにこだわりすぎると辛いと思います。
好きなことから手を付ける方がやりやすいもしれません。

例えば、戦略的に考えるゲームが好きな子には、数学好きになるケースが多いです。問題を誰が一番早く解けるかを、ゲーム感覚で競わせたりすると、どうやったら一番になるかを考え、自然と実力が身についていきます。
得意なところから伸ばして自信をつければ、そこから他につなげていけるんじゃないでしょうか。

好きな漫画からの学び

長田:岡村さんは普段、子どもたちにどのように接していますか?

岡村:子どもたちはa.schoolに来ると、まず漫画を読んだり好きなことをしたりしていま す。したいことをしたいだけさせて、できるだけ関わらずにいます。自習のスイッチが入ったあたりで、「これから何やるの?」と声を掛け、子どものすべきことをサポートするように心掛けています。思うようにはならないことの方が多いですが(笑)

私は、最近の小中学生を見ていて、「すごいストレスフルだな」と感じています。 学校でも家でもいろいろな外的ストレスを受けながら、「何を今、自分はやるべき か」がわからなくなっているんじゃないでしょうか。
まずは、そのことを理解した上で好きなことをさせ、ストレスを出してあげられたらいいなと思っています。

長田:ストレスを解消できる時間。漫画やゲームにはそんな意味合いもありますね。 そう言われれば、a.schoolは結構漫画の本が置いてありますね。

岩田:ここでは、人生観を形成したり知識を得られたりする漫画や本を、意図して置いています。『バガボンド』『おい~!竜馬』『宇宙兄弟』『ブラックジャック』『銀の匙』……。
興味があるものをどんどん読んでもらって、楽しんでもらいたいです。そして、その本から何らかのものを吸収し、好きなことを見つけるヒントにしてもらえればいいなぁと思っています。
ご家庭でも、お母さんが昔好きだった漫画とか、さりげなく置いていてみるのもいいですね。

a.schoolの教室には本と漫画がいっぱい。授業前後にソファで一休みしながら読む子が多いのだとか。

 

山本:自分の好きだった漫画!それはいいですね。実は本好きになって欲しくて、教科書 に出るような文学作品を手に取りやすいリビングに置いているのですが、興味を持ってくれません(笑)。

岡村:「環境をつくれば、できるようになる」とは、単純にはいかないものかもしれません。良さそうな漫画を置いてみたのに、全然読んでくれないとかありますから(笑)。私たちも日々試行錯誤です。教育熱心な方ほど、いろいろな知識を得て実践して、「こんなにしてあげているのに……」といったストレスになっていることもあるかもしれませんね。でも、それは子どもにも伝わってしまうので、親子共にストレスのかからない方法で、考えるのがいいのかなと思っています。

岩田:中学生ぐらいからは、親の支援や距離感がだんだん直接的から間接的になり、離れ ていく時期でもあります。親の方から先走ってあれこれ言わずに子どもの様子や成 長を見守っていく頃なんでしょうね。

山本:先日、息子が『図書館戦争』を友達に借りたら面白かったそうです。『下町ロケット』 も読みたいようで、こうして活字に慣れてくれればそれでいいのですよね。親がジャンルにこだわっていただけかもしれません。

岩田さんや岡村さんとのお話を通して、子どもがハマっている漫画・ゲームに対する見方が変わってきた気がします。 今後も親としての教育にまつわるリアルな悩みや相談を、岩田さんや岡村さんとともに語り合っていく予定です。

(文:Loco共感編集部 長田桂子・山本弥和)

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