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インタビュー

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  • 2016.06.26

気付いた親は選んでいる! ―探究型学習と国際バカロレアー

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「国際バカロレア」——聞きなれない言葉ですが、グローバル教育に関心の高い方は、耳にしたことがあるかもしれません。国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する、国際的な視野を持った人材を育成するための、総合的な教育プログラム。日本では、文部科学省が普及・拡大を推進し、現在、中・高等教育において13校認定されています。

今回は娘さんが国際バカロレア認定校に通学し、a.schoolの“探究・創造ラボ”を受講しているという吉井さんに、小中学生の母でもあるLoco共感編集部のライターが、お話を伺いました。

▼数字で表せない能力

——娘さんは、国際バカロレア認定校の中学1年生なんですね。どんな学校なのでしょう?

吉井さん:教科書をあまり開かないらしいです(笑)。数学の授業でも、先生から与えられたテーマについて、「僕たちはこう思う」「あなたの意見のここがおかしい」と、いろいろな意見に分かれて討論するそうです。他の中学では、毎日大量の宿題が出ているそうですが、問題集やプリント類の宿題を見たことがありません。

娘が家でやる宿題といったら、研究テーマについてPowerPointで資料を作るか、レポートを書くなどで、「勉強大丈夫かな……」とたまに思います。今は「音楽はどうして人を気持ちよくさせるのか?」というテーマに、グループで取り組んでいるみたいです。

——a.schoolとはどんなふうに出会い、通塾を決めたのですか? 問題集やプリント類で学習を進めていく塾へ行くことは、考えなかったのですか?

吉井さん:娘は新しい場に行くのがとても好きな子です。中学入学後、友だちと2人で「THINKERS」という、中高生向け学びのSNSのキックオフイベントに行った時に、たまたまa.schoolの岩田さんのワークショップを体験してきました。中高生や大学生、社会人と一緒に1つのテーマを掘り下げるワークショップで、娘は帰って来るなり「すっごく楽しかった! 学校を超えた人たちと一緒になって探究や学習ができるa.schoolに行きたい!」と言い出して……(笑)。

a.schoolの“探究・創造型学習”は、バカロレア校での“非認知スキル”※を伸ばす教育と方向性が一致していますし、娘にはこの学習方法が合っていると思いました。なので、娘が生き生きと学べる場を増やして、さらにこの力を伸ばせたらいいなぁと思い、学校だけでなくa.schoolにも通わせることにしました。他は考えませんでした。

※非認知スキル=「未知の分野にチャレンジする力」「協調性」「応用力」といった、テストの点数などの数字では表せない能力のこと。

▼ とにかく行動! から広がる“自由な発想”と“対応する力”

――娘さんは、小さい頃はどんなお子さんだったのですか?

吉井さん:小さい頃は引っ込み思案で、あまり前に出るタイプではありませんでした。小学生になって、娘がダンスや歌を「習いたい」と言って始めると、だんだん人前に出ることが楽しくなったようです。6年生の運動会では、「運動が苦手だから、クラスに貢献できるのは応援しかない!」と言って、応援団長をやったときはビックリしました。

——娘さんは自分で「何が出来て、何をしたいのか」がよくわかっていて、チャレンジ精神も旺盛ですね。a.schoolに入っていかがですか?

吉井さん:娘は、とにかく行動してみる子です。高校生が自分のプロジェクトをプレゼンテーションで競い合う、「全国高校生マイプロジェクト」に、a.schoolから参加を勧められときには、二つ返事で出ることを決めてしまいました。(笑)内容が伴っているかは分からないですが、何にでもチャレンジする力があって、そこには限界がないようです。

今は、某化粧品会社の商品開発をテーマに、話し合っています。娘自身が朝なかなか起きられないので、“眠気が冷めるミスト” (新しいカタチの香水)を提案したら、岩田さんから「面白い発想だね」と言われたそうです。a.schoolでは、「こんなこと言ったら笑われる」という枠がないので、どんな奇想天外なことを言っても「面白い視点だね」と受け入れる空気があります。だから自由なことが言えるのではないかなと思います。

——娘さんはもともと自由な発想をするタイプでしたか?

吉井さん:そうだったかもしれませが、それを発揮する場はなかなかありませんでした。a.schoolでは、探究・創造ラボの発表会が年3回あります。娘は、昨年12月に「思春期について」の発表をしました。大学生のスタッフから「思春期の黒歴史」を聞いて興味を持ったようですが、思春期を研究するというのは面白い着眼点だと思いました。また、発表会では、質疑応答での難しい質問にも、柔軟性ある答え方ができていて驚きました。 “対応をする力”がa.schoolで、身についてきていると感じています。

2015年12月の探究・創造ラボ発表会にて、「春の目覚め~50人の大人が教えてくれた思春期~」についてプレゼン。堂々とした姿が板についています!

▼子どもの成長のためには、親が“まっさらな状態”でいること

——“a.schoolや国際バカロレア認定校が目指す“学ぶ力”は、一般に求められる 学習方法と違いがありますが、その点についてはどのように考えていますか?

吉井さん:今の中学1年生以降の子たちは、センター試験が廃止になり新しい入試になります。今後の入試や就職のことを考えると、a.schoolやバカロレア認定校で学んでいる力が必要になってくると思います。私としては、「面白そうだから」とか、余裕があるから行かせているわけではなく、合理的に考えて、良い進学や就職が出来るよう、子どもの将来を思って行かせています。動機は他の保護者の方と同じです。

――「良い」進学や就職というのは?

吉井さん:「良い」というのは「子どもにとって」という意味で、子どもが自分の力を発揮できたり、子ども自身が選べたりできることです。

——a.schoolが目指す“学ぶ力”は、これから必要になってくる力のようですね。けれども、大方の人が選ぶところと違うタイプの塾に行かせることに、不安はありませんか?

吉井さん:まずは、親が今までの価値観を一掃し変化に対応していかないと、子どもたちがちょっとかわいそうな気がします。こういった学ぶ力を育てる受け皿が今はまだ少ないので、早いもの勝ちの状態です。様子見しているうちに間に合わなくなってしまうのではないでしょうか。

1、2年で身に付く能力ではないので、今から準備しておかないと……。「私のときはこうだった」と言って子どもの可能性を狭めるより、a.schoolに任せて、今の時代にあったいろんな世界を見せてもらい、子ども自身が将来の道を選べるといいですよね。

——多くの親は、自分たちがやってきた偏差値至上主義の観点から抜け出せずにいると思います。私も、子ども自身で道を選択できるように邪魔はしないと思っていても、つい自分の固定概念を押し付けてしまいます……。

吉井さん:良かれと思って、言ってしまうことは私もあります。言った後に「あぁ…」と後悔していますよ(笑)。でも、子どもの成長のためには、親が“まっさらな状態”でいることが必要なのかもしれません。私には、息子もいますが、全く違うタイプの子です。娘と同じように成長していくとは考えずに、それぞれにあった“後押し”ができるといいなと思っています。

「2027年には、今は存在しない職業に65%の人が従事する」という、研究者の予測もあります。親も子も、従来の価値観にとらわれることなく、柔軟な考え方が必要なのかもしれません。

a.schoolの探求・創造型学習や国際バカロレアのように、子どもたちの個性を認め、自由な発想を大切にし、未来へのチャレンジ精神を育む学びが、もう目の前で展開しています。

次回は、インタビュー「公立中学新3年生!高校受験とa.school」をお届けします。

同じ年齢の娘を持つ母親同士、インタビュー後も話は尽きませんでした。(右:吉井さん)

(文:Loco共感編集部 野村香奈)

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