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校長コラム

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  • 2019.03.09

「没頭」する子を伸ばす塾 〜校長いわたく探究日記〜

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a.school 校長 岩田拓真(いわたく)による探究日記。本日は、a.schoolを運営しながら悩んでいたこと、そして自分なりにたどり着いた「目指したい探究の形」についてのお話です。


a.schoolらしい「探究」って何だろう?

一言で「探究」と言っても様々なタイプの学びがあります。例えば、宝槻泰伸さん(ヤスさん)率いる探究学舎のつくりだす授業は『熱狂』型の探究だと私は思っています。宝槻さん自身は「運動会性」と呼んでいましたが、まさに運動会のような熱気ムンムンの授業です。

宝槻さんをはじめとする講師の方が魅力的な映像やスライドを駆使して伝える知のバトンのストーリー、その世界観の中で課される様々なミッションに、大勢の子どもたちは熱狂し、目を輝かせて学んでいます。そこには「場の一体感」があり、まさにショーのようです。

a.schoolの授業には、正直そのレベルの熱狂はありません。個性的な子どもたちがそれぞれ自由に楽しく学んではいるものの、場としての一体感は少なめで、バラバラ感は拭えません。授業のなかにはゲーム性の高いミッションもあり、場としての熱狂が生まれることも勿論ありますが、「熱狂」がa.schoolの授業の特徴だとは言えないなとずっと思っていました。

生徒数が伸び悩んだりすると、これでいいのだろうか、間違った道を進んでいるのかもしれない、と迷ったこともありました。そんな時・・・ある日、自分のやっている授業をぼーーっと観察していて思いました。

「やけに静かだな・・・」

「でも、みんな目が本気だ。夢中になってワークに向かっている。ゾーンに入っているというか、ハマっているというか・・・」

「もしかして、これがa.schoolらしい探究の姿なのかもしれない!」

a.schoolの授業は、『なりきりラボ』『おしごと算数』も、一人ひとりが自分の興味関心をもとにオリジナルの作品を作ったり、個々人が自分の少し上のレベルのミッションに挑戦し続けたり、と『個』を軸にした探究が中心です。

2ヶ月・全8回のプログラムで、前半はみんなで一緒にトピックについて学びますが、最終的には一人ひとりが自分なりに『アウトプット』するというゴールに向かっていきます。

『個』。『アウトプット』。

この2つはa.schoolの創業期から大切にしてきたことで、どんな授業にも織り込まれているa.schoolのエッセンスだと思います。

個々人が自分なりに探究するので、ハマる内容も、ハマるタイミングも、そしてハマり方も、バラバラにならざるをえません。

でも、これでよかったのかもしれない。とにかく、みんながハマっている!それが大事なのではないかと思い至りました。

『没頭』

そんな時、このワードが頭の中に浮かびました。場としての「熱狂」ではなく、個々人のうちにひそむ「没頭」がa.schoolらしい探究の形なのではないか。一見するとバラバラに見える場にも、子どもたちの多くが「没頭している」という共通点がありました。

音を全く発さずに静かに没頭している子がいたかと思えば、ぶつぶつ独り言を言いながら没頭する子、「うーん、こうかな。いや、違うかぁ。何やってんだ私」とか自分にツッコミを入れたりする子もいて、面白いです。ぺちゃくちゃ喋っているので一見サボっているように見えても、実はとても集中して作業していて、いつの間にかすごい作品ができているというような子もいます。

「没頭」モードが人によって違うんですよね。

それも、大きな発見でした。

とにかく、これでよかったんだ!間違ってなかった!と安心しました。もちろん、課題はたくさんあります。もっと子どもたちを没頭させることができると思っていますし、理想と比べたらまだまだです。

けれど、「没頭」という言葉にたどり着けたことで、目指すべき姿がより明確になり、今までよりも自信を持って教材づくりや授業をできるようになりました。

振り返ってみると、私自身がそういう子どもでした。みんなで一緒に「うぉー!」と熱狂した記憶はあまりなくて、自分の好きなこと、面白いと思うことにとことん向かっていくオタクタイプ(苦笑)だったと思います。チームスポーツは苦手で、将棋の個人戦が好きでした。

そんな子ども時代を思い返すと、私自身が企画・制作している授業や学びの空間は、よくも悪くもこうなるよなぁと。腑に落ちた瞬間でした。

a.schoolには色々な講師やメンターがいて、私とは全然違うタイプもいますが、どちらかというと没頭タイプが多い気がして、小さくても黙々と何かに夢中になっています。算数オタク、ゲームオタク、アイドルオタク、運動オタク。

「没頭する子をとことん伸ばす塾」にしよう!最近はそう思っています。

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