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イベントレポート

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  • 2016.09.11

【開催レポート】a.talk vol.1 国際社会のリーダーが育つ学びとは? 〜全寮制学校・オルタナティブスクールの現場から〜

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こんにちは。
8/27(火)、記念すべき第1回a.talkを実施しました!

a.talkとは?

a.talk(エイトーク)とは、a.schoolが新たに実施するイベントで、毎回、最先端・ユニークな教育経験を持つゲストをお招きし、これからの学びのあり方や、子ども達の進む道・暮らす社会について、オトナ同士で対話し、カジュアルに探究を深めていく場です。

 

第1回のゲストは、innovate with代表の川端 元維さん。

川端さんは、現在はフリーランスとして教育・学びの分野を中心に、未来をつくる社会企業・NPOを支援していますが、これまで、全寮制・中高一貫教育で国際社会のリーダー育成を行う海陽学園で中高生向けの国際キャリア教育に取り組み、河合塾グループが運営するドルトンスクールと連携し、小学生向けの科目横断型教育プログラム開発に取り組んだ経験があります。

 

今回は、海陽学園とドルトンスクールという教育現場での経験をシェアして頂きつつ、会場に集まって下さった皆さんと、ざっくばらんに対話を行っていきました。

 

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世界に羽ばたく為に必要な「自分を知る力」

全寮制学校である海陽学園で、大手国際企業からの出向者「フロアマスター」として、寮の教育スタッフとして活動した川端さん。

川端さんは、高校1・2年生の担当として、寮に常駐して、キャリアコーチングや短期・長期の海外留学や海外プログラム参加・海外大学進学支援に取り組んでいたとのこと。 寮での教育について、「24時間体制できめ細かく生徒と向き合えるからこそ、自分の人生を生きる力を磨いたり、本当に心からやりたいことを見つける為のサポートが出来る」と、川端さんは語ります。

短期・長期の海外留学や国際シンポジウム等のプログラムに参加する際に必要になるのが、「エッセイ」。そのエッセイを書くプロセスを、コーチングの考え方を使って支援したり、住職一体の環境を活かして英語でのディスカッションのトレーニングを行うことで、これまで日本で生まれ育った高校生達が、海外に羽ばたく力を身につけていったと紹介してくださいました。

また、エッセイ等でも問われることになるリーダーシップ経験や主体性、創造性については、生徒が、ワークショップやイベントなどの「プロジェクト」を企画し実行することをサポートすることで、実践のなかで育んでいったとのこと。

 

「教える・教えられる関係や、知識ややり方を押し付けるのではなく、生徒達1人ひとりが持っているワクワクやモチベーションを引き出すことを大切にしていました。世界に出ていく上でも必要なリーダーシップや主体性を身につけていく為には、考えや感情を引き出すファシリテーターとしての関わり方が必要不可欠でした。」

そう語る川端さんの教え子達は、自分のワクワクを活かして映像制作に没頭し、多数の賞を受賞している若きクリエーターや、アメリカの大学に進学し、遺伝子や医療を研究する道を志している方など、自分の人生を自分で切り拓いており、川端さんご自身も日々刺激を受けているとのこと。

 

 

子どもの「興味」「好奇心」から学びを組み立てるドルトンメソッド

子ども主体(Student centered)で、興味関心や好奇心を起点に学ぶドルトンプランという教育手法を、皆さんはご存知ですか?

1920年代のアメリカで生まれたドルトンプランは、子ども達の興味や関心あることをどこまでも探究する「自由」(Academic freedom)と、議論や対話等で他者と一緒に学びを深める「協働(Cooperation)」の哲学をベースに、子ども達1人ひとりの特徴や興味、進度に合った実践型の学びを提供することを特徴にしています。

川端さんは、海陽学園での経験に加えて、河合塾の新規事業部で勤務していた際、河合塾グループが運営するドルトンスクール東京校・名古屋校と連携して、ドルトンプランに基づく教育事業プロデュースに従事していたという多彩な経験をお持ちです。

「子どもが興味を持っていることを大切にして、その興味から探究を深め、最後にアウトプットする。こういった実践的な学びは、高校生や大学生だけでなく、むしろ柔軟な発想を持っていたり、固定概念に囚われない小学校の時にとても相性がいいんです。子どもの時に、自分で考えて、感じて表現する経験をしておくと、その経験がベースになって、大人になってからも自信を持って自ら道を拓いていく力を発揮することにつながります。」

そう語る川端さんは、「子どもや若者の発想やワクワクを大切にするa.schoolさんの取り組みにもとてもよく似ているなと思うのですが」と前置きして下さった上で、ご自身が携わった小学生向けの起業家精神ワークショップや、数学(幾何学)の知識を活かしたものづくりの授業などの事例を紹介下さいました。

その中で、子どもの才能や能力、モチベーションを引き出していく上で、ひとつのワークショップや授業の中でも、複数の大人がメンターやファシリテーターの役割で子どもと関わり、強みを引き出し、多重知性理論等の観点で、多角的に1人ひとりの強みや才能の成長を評価していくことが、アウトプット中心の学びにおいて不可欠であるというお話を頂きました。

海外留学、いつ、どうやって行くのがベスト?

今回のa.talkは、保護者の皆さんや、教育に関心のある社会人・大学生の方や、a.schoolの生徒たちも集まった会になりました。

川端さんからは、海陽学園の寮の環境を活用して、海外留学支援やキャリア教育、ひいては自分が本当にやりたいこと・進みたい道を見つけるサポートをしてきた実体験もお話頂きました。

その中で、最も盛り上がったのが、「海外留学に、いつ、どのようにして行くのがベスト?」という問いや、そもそもの「英語の必要性」についてでした。 参加者の皆様と、ゲストの川端さん、そしてa.schoolの岩田のやりとりの様子を、一部ダイジェストでご紹介致します。

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「中学・高校の留学、いつがベスト?」
参加者の方(保護者):
中学・高校の間に留学するとしたら、いつがベストでしょうか?

川端さん:
留学といっても、短期・長期、あるいは海外大学進学など、様々なパターンがあります。例えば、中学・高校の夏期休暇などを活用しての留学やホームステイ、あるいは選考を伴う海外プログラムや、高校の時の1年の留学など。 それぞれ、期間が違うことによる学びの深みや費用など、メリット・デメリットがたくさんあります。

例えば、高校時の1年の留学であれば、日本特有の古典や歴史などの教科学習を、日本に帰ってから補填することになります。例えばアメリカでの歴史のカリキュラムは議論やエッセイ重視なのに対して、日本では事実情報の暗記が中心になります。あと、数学に関しては、日本の方が全体的に内容のレベルが高いという側面もあります。

とはいっても、それはあくまでも自主的な努力によって補填出来るものですし、もし、海外大学進学やAO入試の活用を前提に考えるということであれば、また状況は変わってきます。その子が本当に進みたい方向性から、留学のオプションを検討すると良いかと思います。

a.school 岩田:
メリット、デメリットの比較検討は確かに大切ですね。

それに加えて、大事な観点としては、「今、行きたい!」という強いモチベーションではないでしょうか。自分の内側から来る強い動機を活かして海外に飛び込むことが、結局一番学びにつながるのではないかな、と思っています。

「どうしても行きたい時」に行くことが一番その子にとってもいいでしょうし、「どうしても」という強い気持ちやワクワクは、そもそも止められなかったりしますからね(笑)

 

「社会は、英語と切っても切り離せないもの?」
参加者の方(a.schoolの生徒):
これからの社会は、英語と切っても切り離せないものになっていくんですか?

川端さん:
そうですね、英語を使えるかどうかが、人々の暮らしや仕事にとても大きく影響をすると思いますよ。

例えば、僕はフリーランスといって、特定の企業や組織に所属せずにお仕事をしていますが、この前も、シンガポールの会社から英語で電話がかかってきて、お仕事をお願いして頂きました。あと、今の時代は、オンラインで世界の大学の講義を英語で受講できるようになったり、英語を使えることが、情報や仕事をゲットしていく上で、とても大切というか、ある意味では絶対に必要な時代になっていると感じます。

 

上記のように、会場にお越し下さった皆さんから、様々な切り口から問いを頂き、海外留学への関心が高まりつつあるのに対して、その具体的な選択肢や、子ども達のサポートをしていく上で必要な考え方や、そもそも世界に飛び出すことの価値と重要性は、日本ではまだまだ十分に知られていないのかも知れないと感じさせられる時間となりました。

 

「海外留学に、いつ、どのようにして行くのがベスト?」
といった問いには、答えはありません。

a.schoolでは、こうした答えのない問いに対して、子どもから大人まで一緒になって探究し、自分のワクワクと何故?を大切に、「自分自身の答え・決断」を作り出せる時間を、これからも沢山作っていきたいと考えています!

次回a.talkは9/27(火)に開催!子どもの凸凹を活かして異才を育てるには?

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第1回のa.talkは、国際教育や留学をテーマにしたものをお届けしましたが、9/27(火)に実施する第2回a.talkでは、「子どもの凸凹を活かして異才を育てるには?」をテーマに、日本財団異才発掘プロジェクト「ROCKET」プロジェクトマネージャー 沢渡一登さんをお招きします!

日本の中で、いかに異才を育てるかということについて、会場の皆さんと一緒に探究していければと思っています。
皆さんのご参加、お待ちしております!(詳細・申込はコチラ

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