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校長コラム

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  • 2016.06.20

2020年、学校の授業はどう変わるのか?

Ed2020_0601

こんにちは、a.school代表の岩田です。今回より定期的に、国内外における最新の教育動向を解説するブログ記事を発信します。

本題に入る前に、皆さんは100年に一度とも言われる教育改革の検討が進んでいることをご存知でしょうか。新聞・ニュースで取り上げられる機会も増えたので、「2020年に教育が変わる」ことは多くの方がなんとなくご存知かもしれませんが、「では一体何が変わるのか?」という質問に答えられる方は多くないかもしれません。

実際、「入試でこんな問題が出るようになる」といった細かく具体的な変化に関する議論が多く、「木を見て森を見ず」ということもしばしばです。まだまだ議論・設計段階であることから、未知数な詳細よりも、既に確定している全体的な変化の要点を掴んでおくことが肝要です。

「知識」だけじゃない教育へ

まず、一番大きな変化のポイントは、「知識・技能」だけでなく、答えが一つに定まらない問題について自ら解を見いだしていく「思考力・表現力・判断力」と、主体性を持って多様な人々と協働して「学ぶ意欲・姿勢」を育成・評価する教育に変わるということです。

これに従い、「高校教育」→「大学入試」→「大学教育」の仕組みが大きく変わります。今日は、その1つめの「高校教育」、中でも「科目の変化」についてお話しします。私の整理では、大きく分けて2つの変化が起こることが想定されます。

理数・社会は「探究型」の授業に 〜なぜそうなるのか、を考える〜

理数科では、「数学」「物理」「化学」などの基本科目に加えて、応用科目「理数探究(仮)」が新たに開設されます。ただ単に理数の知識・解法を覚えるだけでなく、それらの知識を活用して科学的な探究ができるかどうか、つまり、「大学の研究室に入って自ら研究ができる力」を高校生のうちに身につけようということです。そのために、自分が興味を持てる科学的なテーマを発見し、仮説を立て、「なぜそうなるのか」を実験・調査して確かめていくという実践的な授業が行われるようになります。

社会科では、基本科目を見直し、「歴史総合(仮)」「地理総合(仮)」等に改変する流れがあります。これは暗記科目から思考科目への脱皮です。例えば、日本史・世界史の知識をその後、皆さんはどのように活用してきましたか?本来は、歴史的な背景を読み解く力や、地理的条件の違いを深く考察する力などを、身の回りで起こっている社会課題の解決に活用する、といった姿勢が大事なはずです。「何年に何が起きたか」を知っていても、「なぜ起きたか」が考察できなければ、クイズ問題にしか答えられません。このように「歴史・地理の知識を使って社会で問題解決する力」を身につけることが、高校生にも求められるのです。

国語・英語は「表現(アウトプット)重視」の学びに
〜日本語で、英語で、自分の意見を伝えて話し合う〜

理数科・社会科の「探究」の流れとも繋がりますが、国語科・英語科では自らの考えや気持ちを表現し、他人と議論して、表現(アウトプット)する力の養成に重きが置かれます。国語科では、「現代の国語(仮)」という科目が新設され、日本語でのプレゼンテーションや議論・論述を中心的に行う予定です。

英語科の流れも同様で、いわゆる「4技能型」の英語教育への転換が起きます。日本人の英語力については、単語と文法は詳しくても「英語でコミュニケーションができない」「英語で議論・交渉をして仕事ができない」という指摘がこれまで幾度となくされてきました。今回議論されている変化は、まさにこのジレンマにメスを入れるもので、英語で「書く」「読む」「話す」「聞く」能力を総合的に育てるようになります。「英語を学ぶ」授業から「英語で学ぶ」授業へどんどんと変化していくでしょう。


今回のポイント

  1. 2020年の教育改革について、「どんな入試問題が出るか?」といった未知数の詳細ではなく、全体的な変化の要点を意識しておくことが大事
  2. 「知識・技能」だけでなく、「思考力・表現力・判断力」と「学ぶ意欲・姿勢」を育成・評価する教育へ、ということが変化の本質
  3. 高校(更には今後小中学校も)では、理数・社会の知識を活用して「なぜ」を突き詰める「探究」型の学びと、日本語・英語での多様な「表現」力を鍛える学びの比重が高まっていく

参考:高大接続システム改革会議「最終報告」

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